「バンクーバーのワーホリで1年間に必要な費用はいくら?」
「途中で生活資金がなくなったらどうしよう…。」
「みんなはいくら用意しているの?」
バンクーバーのワーホリで「費用」がいくら必要なのか気になりますよね。
事前に準備しなければ、現地で資金が足りなくなり、帰国せざるを得ない状況に陥ります。
私は2019年にバンクーバーで1年間ワーホリを経験しました。
現地で生活した経験と現在の相場をもとに、「バンクーバーのワーホリで1年間に必要な費用」をわかりやすく解説します。
- バンクーバーのワーホリの資金計画が立てやすくなる
- ワーホリ費用を抑える方法がわかる
なお、記事中の費用はすべて「1ドル=109円(2025年10月24日時点)」で計算しています。
【前提】バンクーバーワーホリで1年間に必要な費用は人それぞれ
バンクーバーのワーホリで1年間に必要な費用は人それぞれです。
なぜなら、人によって「語学学校に何ヶ月通うのか」「どんな家に滞在するのか」「どれくらいの期間働く予定なのか」が違うからです。
例えば、勉強を重視したいのであれば、その分学校に通う期間が増えて、費用も高くなりますよね。
一方、語学学校に通う期間を減らし、長い期間働けば、稼いだお金で費用を賄うことができます。
まずは、「どんなワーホリプランを思い描いているのか」を明確にすることが大切です。
バンクーバーワーホリにかかる費用の内訳
バンクーバーのワーホリにかかる費用の内訳は、主に次の3つです。
- 初期費用
- 滞在費用
- 語学学校費用
それぞれ詳しく見ていきましょう。
初期費用
初期費用はおよそ40万〜85万円必要です。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| ビザ申請料 | 279.75ドル(約4万円) |
| 残高証明 | 2,500ドル以上(約27万円) |
| パスポート申請料 | 10,900円〜16,300円 |
| 航空券(片道) | 3万〜26万円 |
| 海外旅行保険 | 8万〜28万円 |
ビザ申請料の内訳は以下の通りです。
- IECプログラム参加費:179.75ドル(約2万円)
- ワークパーミット申請料:100ドル(約1万円)
- バイオメトリクス(指紋・顔写真)登録料:85ドル(約9,000円)
パスポート申請料は、有効期間と申請方法によって異なるので、申請前にしっかり確認しておきましょう。
| パスポートの種類 | 窓口申請 | オンライン申請 |
|---|---|---|
| 10年有効 | 16,300円 | 15,900円 |
| 5年有効 | 11,300円 | 10,900円 |
航空券(片道)については、LCCとフルサービスキャリアで以下の価格差があります。
- LCC(格安航空会社):3万円〜8万円
- フルサービスキャリア:7万〜26万円
LCCはジップエア、フルサービスキャリアはエアカナダやJAL、ANAなどがバンクーバーまで運航しています。
カナダのワーホリでは、滞在期間をカバーした海外旅行保険に加入する必要があります。
- カナダ現地の日系保険代理店:約8万円〜
- 日本の大手保険会社:20万〜28万円
現地の保険は、BIIS(Bridges International Insurance Services)が有名で、AllianzやTugoなどの保険を取り扱っています。
日本の大手保険会社は、AIG損保や東京海上日動、ジェイアイ損害火災、住友三井海上などで保険に加入できます。
なお、保険を選ぶ際は金額だけでなく、補償内容やサポート制度も比較したうえで検討しましょう。
滞在費用
滞在費は1ヶ月あたりおよそ12万〜25万円が相場です。
滞在費の内訳は以下の通り。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 家賃・光熱費 | 6.5万〜15万円 |
| 食費 | 3万〜5万円 |
| 通信費 | 3,200円〜6,000円 |
| 交通費 | 0〜2万円 |
| 交際費・雑費 | 3万〜4万円 |
家賃や食費は、滞在する家のタイプによって異なります。
- シェアハウス:600ドル〜1,000ドル(約6.5万〜11万円)
- ホームステイ(食事込み):900ドル〜1,500ドル(約10万〜16.5万円)
交通費については、エリアごとに運賃が異なります。
ダウンタウンを中心に「Zone1〜3」まで範囲が区切られており、その範囲を超えると運賃が増える仕組みです。
| エリア | 運賃(片道) |
|---|---|
| Zone1 | 2.70ドル(約295円) |
| Zone2 | 4.00ドル(約440円) |
| Zone3 | 5.10ドル(約555円) |
参考:TransLink|Pricing and Fare Zones
※バスは移動範囲に関わらず、Zone1の運賃が適用されます。
なお、バンクーバーで1ヶ月にかかる生活費を詳しく知りたい方は、バンクーバーワーホリで1ヶ月にかかる生活費と節約するコツ!をご覧ください。
語学学校費用
語学学校は1ヶ月あたりおよそ16万〜22万円が相場です。
語学学校費用の内訳は以下の通り。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 入学金 | 150〜200ドル(約1.6万円〜2.1万円) |
| 教材費 | 100〜160ドル(約1万円〜1.7万円) |
| 学費 | 1340〜1760ドル(約14.6万円〜19万円) |
選択するコースや期間によって金額は大きく変わります。
【モデルプラン別】バンクーバーワーホリで1年間に必要な費用目安
ここでは、大きく分けて3つのモデルプランを例に、費用の相場を紹介します。
- 勉強重視プラン
- 仕事重視プラン
- バランスプラン
なお、それぞれの費用はあくまで目安なので、参考程度にしてください。
勉強重視プラン
語学学校や専門学校での勉強を重視するプランです。
語学学校に最長6ヶ月間通う場合、1年間の費用はおよそ285万〜520万円になります。
その内訳は以下の通り。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 初期費用 | 40万〜85万円 |
| 滞在費(1年) | 145万〜300万円 |
| 語学学校費(6ヶ月) | 100万〜135万円 |
残りの6ヶ月間フルタイム(1日8時間×週5日勤務)で働いた場合、費用から給与分を差し引くと以下の金額になります。
(285万〜520万円)- 約192万円 = およそ93万〜328万円
※給与は時給17.85ドル(約1,900円)で計算
仕事重視プラン
仕事重視は、なるべく働く時間を増やして稼ぎたい場合のプランです。
仮に、語学学校に2ヶ月間通う場合、1年間の費用はおよそ220万〜430万円になります。
その内訳は以下の通り。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 初期費用 | 40万〜85万円 |
| 滞在費(1年) | 145万〜300万円 |
| 語学学校費(2ヶ月) | 34万〜46万円 |
残りの10ヶ月間フルタイム(1日8時間×週5日勤務)で働いた場合、費用から給与分を差し引くと以下の金額になります。
(220万〜430万円)- 約320万円 = およそ-100万円〜110万円
※給与は時給17.85ドル(約1,900円)で計算
費用を抑えてたくさん稼いだ場合、100万円ほどプラスになりますね。
バランスプラン
勉強・仕事・観光をバランスよく行いたい場合のプランです。
ワーホリは本来「休暇」が主な目的であるため、勉強や仕事だけでなく観光も含めて現地の文化に触れるのがバランスの良い過ごし方になります。
仮に、語学学校に4ヶ月間通う場合、1年間の費用はおよそ255万〜480万円になります。
その内訳は以下の通り。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 初期費用 | 40万〜85万円 |
| 滞在費(1年) | 145万〜300万円 |
| 語学学校費(4ヶ月) | 68万〜92万円 |
残りの8ヶ月間フルタイム(1日8時間×週5日勤務)で働いた場合、費用から給与分を差し引くと以下の金額になります。
(255万〜480万円)- 約255万円 = およそ0〜225万円
※給与は時給17.85ドル(約1,900円)で計算
バンクーバーのアルバイトで得られる収入はどれくらい?
2025年時点で、バンクーバーが属する「BC(ブリティッシュコロンビア)州」の時給は17.85ドル(約1,900円)となっています。
フルタイム(1日8時間×週5日勤務)で働いた場合、1ヶ月の収入は約32万円です。
ただし、これは最低賃金なので、職種によってはより高い収入を得られる可能性があります。
さらに、カナダにはチップ制度があり、レストランやホテルなどのサービス業で働けばチップも得られますよ。
夏の繁忙期に1週間で数万円貰えるときもあります。
バンクーバーワーホリの費用を抑える5つの方法
ワーホリにかかる費用はできるだけ安く抑えたいですよね。
ここでは、費用を抑える5つの方法を紹介します。
- 渡航費を抑える
- 語学学校の期間を短くする
- 家賃を抑える
- 自炊する
- 働く期間・時間を増やす
渡航費を抑える
ワーホリの費用を抑えるには、大きな割合を占める「渡航費」を安く抑えることが大事になります。
その理由は、渡航時期や航空会社によって運賃が大きく変動するからです。
まず、渡航時期については、1月後半〜2月もしくは10月〜11月を狙うと安く抑えられます。
この時期は閑散期(観光客が減る時期)なので、夏休みや年末年始に比べると、約数万円安くなるのです。
そして、航空会社については、ジップエアやエアカナダあたりを選ぶと、片道10万円以内に抑えることができます。
また、格安航空券を安く買う方法について詳しく知りたい方は、バンクーバーのワーホリで航空券を安く買う方法と格安検索サイト3選をご覧ください。
語学学校の期間を短くする
ワーホリの費用を抑えたいなら、語学学校に通う期間を短くするのも1つの方法です。
語学学校は6ヶ月まで通えますが、英語初心者であっても3〜4ヶ月ほどで基本的な英語力を習得できます。
また、ワーホリに行く前に英語を学習しておけば、現地で語学学校に通う期間を減らすことも可能です。
特におすすめの方法は、ワーホリ前に「フィリピン留学」に行くことです。
フィリピン留学は朝から晩まで英語を学ぶことができるうえに、宿泊寮と食事もついて月額なんと10万円ほど。
私もワーホリ前にフィリピンに2ヶ月間通い、合計で23万円ほどでした。
バンクーバーの語学学校より安価なうえに、英語の学習時間もしっかり取れるため、コスパ重視の方にはおすすめです。
関連記事:【2ヶ国留学】ワーホリ前にフィリピン留学をおすすめする3つの理由
家賃を抑える
家賃を抑えることで1年間の滞在費を大幅に減らすことができます。
基本的には、シェアハウスに滞在するのがおすすめです。
なお、家賃の価格だけで物件を選ばないように注意してください。
例えば、家賃が安いからと地方の部屋を借りたものの、通勤や通学に時間がかかり、ストレスを感じてしまうケースがよくあります。
特に、夜になるとバスの本数が減り、帰宅に倍の時間がかかってしまう、なんてこともあります。
家賃に加えて、語学学校や職場までの距離や交通の利便性なども考慮して物件を選ぶのが大切です。
自炊する
バンクーバーで外食ばかりしていると、すぐに貯金がなくなってしまいます。
現地では、日本の牛丼屋のように1,000円以下でご飯が食べられるお店はほとんどありません。
それに加えて、レストランで外食した場合はチップを支払う必要があるため、予想以上に高くつくでしょう。
ちなみに、バンクーバーではチップを15%以上を支払うのが常識となっています。
友達と出かけるとき以外は、できるだけ自炊を心掛けると、生活費を抑えられます。
働く期間・時間を増やす
最後は、費用を抑えるというよりも、収入を増やして費用を賄う方法です。
できるだけフルタイムで働ける職場を選ぶのがおすすめです。
閑散期は求人数やシフトの日数が減ることもあるので、繁忙期にどれだけ働けるのかも重要になります。
中には複数の仕事を掛け持ちし、たくさん稼いだお金で旅行を楽しんでいる友達もいました。
掛け持ちの場合は体力が必要になりますが、より多くの収入を得たい方は検討してみるのもいいでしょう。
まとめ|ワーホリ資金は余裕を持って準備しよう!
ワーホリに必要な費用は「100万円以上」といった言葉をよく目にしますが、実際は人それぞれ異なります。
つまり、ワーホリでどんなプランを考えているのかを計画したうえで、資金を見積もることが大切です。
また、1年間分の費用をすべて渡航前に準備する必要はありません。
現地で働く場合がほとんどなので、働き始めるまでに必要な生活費を準備してください。
ぜひ今回紹介した内容を参考に、ワーホリに必要な資金を準備していきましょう。


